安全への意識
- 2007/05/06 21:00
- カテゴリー:社会の記事から
昨日、大阪の吹田市にある遊園地のジェットコースター型の遊具が
脱線して、一人が亡くなり一人が重傷、その他たくさんの方が怪我をされ、
事故を目撃した人が何人か気分が悪くなって病院に運ばれたそうです。
脱線した原因は車輪をつなぐ車軸が金属疲労で折れたことが原因のよう
ですが、その部品は15年間交換されず、今年に入って一度も点検されて
いなかったそうです。
どんなものでも、長い間使っているとへたばってくるものです。
ましてや、今の時代はこのくらい持てばいいや的に、ある程度の期限しか
持久力を考えられずに作られているものがほとんどで、昔のように
無駄に重くて頑丈でいつまででも持つような規格とは大違いなのです
から、特にジェットコースターのように高速で走行を繰り返すような
ものは、乗用車などの2年に一度の車検以上に厳しく点検されなければ
ならないものだと思いますし、逆に事故、即、死亡事故につながるような
モノなのですから、数年に一度確実に安全な新品に交換するとか、
レールも数年に一度全交換するとかするくらいの安全への意識を持たねば
そういう人の命を預かるような遊具を提供する場所を経営する資格は
ないと思います。
昔は、こんなに遊具の事故のニュースは見なかった気がするのですが、
最近、何だかものすごくこういう事故が多いような気がします。
今回の事故を受けて、全国の遊園地などで一斉に点検をし始めたよう
ですが、最近は電車などの事故にしてもそうですが、何か大事が起こら
ないと点検したり、制度を改善したりしない。
でいて、案外会社の中の人たちは何か変えないと駄目だと思っている
ことが多い気がします。
JR西日本の脱線事故が良い例ですが、そういう大きなことが起こって
いても、他業種だからと見直しをしないこの安全への意識は、人間だから
仕方が無いものなのかもしれませんが、現代になって余計ひどくなって
いるような気がします。
金儲け優先というのは、資本主義社会ですから当然といえば当然ですが、
そのために、逆に一度大事を起こせば自分の会社の存続も難しいことに
なることは目に見えている(どこかの証券会社のように)のですから、
金儲け優先のまずもう一歩前に考える大きな事があるんじゃないかと
会社を動かす人たちにはもっと考えてもらいたいものです。