TVアニメ「AIR」についての個人的考察
- 2006/06/29 20:44
- カテゴリー:アニメ
昨日の夜(今朝AM2:00)BS-iで最終回が放映された「AIR」ですが、
とても感動する話ですが、少し考えてみました。
話の概要は書きませんが、ネタバレを含む可能性がありますので、未見の方は
見ても分からないか、見ると不愉快な思いをする可能性があります。
この「AIR」という作品は、ゲームで作られた話をアニメーションにした作品
なので、話はしっかりと練りこまれて、構成されているために見ていて
面白い作品でした。
ただ、僕としては「The 1000th Summer」と副題がついているので、
見るにしたがって分かってきた翼人が京の都で仏教界(?)から受けた呪い(?)
のために一人で悲しい思いを抱いたまま空にいる少女(神奈)の呪いがとかれ、
自由になるのかと思っていたのですが、残念ながらそういうことではなかった
ようです。
最初、深夜に放映をライブで見た時は今一終わりがよく分からなかったのですが、
3話分をまとめDVDに焼いてみた所、10話で往人が観鈴に、おまえならゴールまで
行き着けるはずだから頑張れ と言っていたことから、観鈴は 輪廻で翼人を
人間の形として受け入れられないものの、今後、翼人が再び人間に降りる(?)
事はなくなるということなのかなと、考えるようになりました。
ゲームではマルチエンディングがあるようなので、そのうちの一つの終わり方
なのかもしれませんが、往人が人間の姿に戻って観鈴を助けるという形の
終わり方を想像していた(希望していた?)僕の浅墓な考えは見事に外れました。
それでも、最後の春子の母性への目覚めは、往人が春子にもたらして、
春子が観鈴を自分の娘として認識し、観鈴も春子を母親として認め、自分は
一人ではないのだとゴールにたどり着く事ができたのかもしれません。
とても悲しいお話でしたが、とてもよくできた話でした。
今年の秋から、同じ制作の京都アニメーションが同じkeyという会社の
ゲーム「Kanon」を同じBS-iでアニメ化するようです。
この「Kanon」という作品は以前東映動画でアニメになった事があるよう
なのですが、見たことが無いので映像のとても綺麗な京都アニメーションで
制作されるこの作品を楽しみにしています。