にっき

あの日当時勤めていた桶川の会社の事務所でトイレに入って座っていて、揺れ始めたときはそれ程大きな地震とは思わず、さっさと終わらないかなと思っていたら、どんどん揺れが大きくなって、あわてて飛び出し、最初は事務所にいたものの、机の上のものが暴れるのを見て、立っていることも難しくなり、事務所を出て外で揺れが収まるのをやり過ごしたのですが、その後も頻繁に大きな余震が起こって、その度に外に逃げたのでした。

その時はその地震の影響がそんなに長くなるとは思わず、余震で何度も中断されて、仕事に集中できなかったものの、会社の定時が来るのを待っていたのですが、定時近くになって考えてみれば、電車が走っていない…。

同僚2人は電車で通ってきていたので、送っていくことにして、自分の家に戻ったのですが、家は何とか無事に立っており、中もそれ程酷いことにはなっていませんでしたが、いくらかのものが崩れていました。

車で会社に行く途中、幹線道路は大渋滞。
会社について、2人を乗せて送っていくものの、あちこち大渋滞。
2人を送り届けて自分の家に戻ったのは日付が変わって随分経ってからでした。

あの時は酷い目にあったと思っていたのですが、まぁ、一時的なことだと思っていたのですが、その時会社のお客さんが被災し、受注していた仕事がキャンセルになってしまいました。
それが故にその仕事についていることができなくなってしまい、今に至ります。

2人を送っている途中、車のラジオをつけてはいたのですが、津波の話も、原発の話も気がつかず、分かったのは家に帰り着いてからでした。

地震で電車が止まっていることも気がつかなかったし、津波が起こって、原発がメルトダウンするとかまで連想できませんでした。
できていれば、仕事の途中でも2人をさっさと家に送っていって、TVやラジオでもっと情報を集めたと思うのだけれど。
自分の連想能力の足りなさというか、甘さに自分でがっかりしました。

午後2時46分少し前にNHKのTVをかけ、震災の起きた時間とともにTVの呼びかけとともに黙祷をして、野田総理大臣の言葉、天皇の言葉を聞いて犬の散歩に出ました。
お涙頂戴番組は見ていたくは無いので。

天をうらまず…。
それをできることはすごいことだと、1年経って改めて認識しました。