翔べイカロスの翼
- 2010/05/21 21:57
- カテゴリー:社会の記事から
今朝、種子島宇宙センターからH2Aロケットが無事打ち上げられ、金星探査機
あかつきが無事切り離され、打ち上げに伴う各機材切り離しが無事に終わった
ようです。
あかつきは半年をかけて金星に近づき、衛星の大気の流れなどの調査や
美しい写真をたくさん送ってくるそうなので、楽しみです。
でも、僕はそれよりも一緒に切り離された太陽風を受けて航行する
宇宙ヨット「イカロス」の方が気になっています。
子供の頃から、宇宙には真空だけど風(?)が流れていて、それを受けて
ヨットのように進む事ができると言う話を子供の科学向け雑誌などに載って
いるのをみて、本当にそんな事ができるのなら見て見たいと思っていたの
でした。
でも、そんな技術、生きているうちには無理なのかなぁと思っていたら、
今日の打ち上げでそれが打ち上げられたと言う。
もっとも、実際にその風を受けて加速できるのは、大体1年後に360Km/hという
ことなので、地球上では物凄い速さではあるけれど、どこかの星に到達
しようと思うには物凄い遅いスピードなので、それは、これからの発展次第
なのでしょう。
このイカロスと言うのはギリシア神話で蝋で作られた羽を使い、自由に
飛ぶ事ができたイカロスが太陽に近づきすぎたために羽が溶けて墜落して
しまうと言う話で、どちらかと言うと、話的には思い上がりを戒める話なの
では無いかと思うのですが、今の技術力とかを考えると、とても夢のある
話だと思うので、ぜひとも成功してもらいたいと思います。
ちなみに今日の表題の「翔べイカロスの翼」というのは1980年に公開された
さだまさしさん主演の映画の題名。
サーカスで人気者だったピエロが夢半ばで、興行中に墜落死してしまう実話
をベースにした映画ですが、これはギリシア神話のイカロスから取った
のでしょう。
そのイカロスになぞらえられたピエロの夢も一緒に運んで飛んでくれたら
ステキだなと思いました。
この「翔べイカロスの翼」の主題化が「道化師のソネット」。
この話の中で思い出してみると、感無量です。